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simpleco-00
simplecoの始まりの前のこと
「はぁ…私には何があるんだ?」と、この先の人生どうしたらいいのか悶々としながら、私は友人と会う約束の場所に居た。
手元にあるのは充電不足の携帯電話と、財布と、メモ帳と、鉛筆。
「本でも持っってくるべきだったわ〜」と、ボーーーーとしてても仕方ないので、メモ帳と鉛筆を取り出したが、何も書くことは浮か場ない。
とりあえず、丸をぐりぐりと描く。また丸をぐりぐりと描く。違う大きさの丸を描く。細長いのも描いてみる…。
なんかの実に見えてきた。
葉っぱ見たいのを描く。隙間を斜線で埋めてみる。また丸をぐりぐりと描く。違う大きさの丸を描く。
白いメモ用紙がどんどん埋まっていった頃に友人が到着。
とりあえず描いたメモ帳は、特別感もなく荷物の一部となった。
数日後、また同じ条件で友人を待つ私がいた。学習能力ゼロ…。しかも時間を間違えて早く着いてしまった…。
こんな自分が嫌になるわ〜。自己否定が止まらない。
そうだ、また暇つぶしに、またぐりぐりとなんか描いてみよう。よくわかんないけど夢中になっちゃうのよね〜、なんだろこの感覚?
それから、この『なんだろこの感覚?』が止まらなくなり、気がつくと手帳がぐりぐり絵でいっぱいになり、どんどん白い紙がなくなり、動いていない時は描くようになり、妄想が止まらなくなり、仕事中も隙を狙って描くようになり、描いていないとソワソワし始め、仕事に支障が出てくる始末…。
病気かと思う程、この絵を描く事が止まらない…。何かに取り憑かれたような感覚で困った…。
よしっ!止まらないならば、進もう!落ち着くまでとりあえず絵を描き続けてみよう!
というわけで、本能のままに選択した道を、のちにsimplecoと名付ける絵の描き方と共に歩き始めるのでした。
はじめてのsimpleco
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